Last Updated: 2005/3/13

Diary
日々の日記。暇な時に書きます。
 Tuesday, 31 August,2004   Library
メインキャンパスとなるグロスホーゲンには、比較的規模の大きな図書館がある。調べものがある時はちょくちょく利用する。図書館の入口を入ってすぐの所に小さな展示ゾーンが出来ている。ここ数日この展示ゾーンには変わった虫達の巣箱が置いてある。時間があったので覗いてみた。
 
お〜いるいる
 
日本では見た事のないような、ゴキブリの仲間、巨大イナゴ、枝と同化しているように見えるフナフシみたいなもの、女性の手首ほどの太さをもったヤスデetc.。基本的にかわいらしい虫は一匹もいなくて、グロテスクなものが多い。
 
一際目を惹いたのはタランチュラ。本当に大きい。俺の手のひらは指先まで16cm程あるのだが、ほぼ俺の手のひらに等しい。人を殺傷するほどの毒を持っていないらしいが、体中に生えてる黒い毛や、いかつい体を見ていると、毒性が強そうに見える。俺が刺されたら毒でなく、恐ろしげな巨大蜘蛛に刺されたというショックでやられそうだ。
 
お〜よしよし、かわゆい子じゃ。もっとちこう寄れ。
 
全く動かない。
 
つまらないので少し虫かごをコツコツ#いてみるが、反応しない。もう少しおちょくってみたかったが、係員らしき学生が見ていたので思いとどまった。
 
 
それにしても初めて見る虫ばかりだったので、非常に新鮮であった。ただ一つ注文をつけるとしたら、各虫達の解説看板。お願いだから、
ノルウェー語でなく、日本語で書いてくれませんかねぇ。
俺読めません。
 
 
 
 
 
 Thursday, 2 September,2004   Riccardo
タイトルはリカルド。何度も書いてきたが、俺のルームメイトのイタリア人だ。人柄を見るに本当に良いご両親の元に生まれたと思う。非常に温厚で朗らかな性格から想像がつく。
 
その彼の両親が本国のイタリアから様々な物資を大きなダンボールに詰めて送ってきてくれた。写真を見ると身長190cmのリカルドと比べてそのダンボールのサイズがわかる。
 
 
 
中を開けて見ると、そこは宝の山。チョコレートからズッキーニの漬物、自家製のトマト瓶、スパイス、鍋、包丁、さらには防寒具、フキンから箒。もう何でもありだ。極めつけは一番下から出てきたマウンテンバイク。これを見たとき、ドラえもんの4次元ポケットが負けた事を確信した。
 
残念ながらもう一人のルームメイト、アントニオは大学に行ってしまっていたので一緒に開ける事はできなかったが、俺とリカルドは喜びの雄叫びをあげ続けた。おそらく周りの住人達は奇妙に思っていただろう。それだけの物が入っていた。
 
リカルドの祖母2人はいつも孫に良い物をと、料理競争をしているらしい。そのお手製のトマトを使って、夕飯はパスタ。いつも以上にその味は旨かった。
 
 
 
 Friday, 3 September,2004   Pub
昨夜の出来事だが、書ききれなかったので、金曜日の所に付け足す。
 
俺は酒を分解する酵素というものを持っていない。これを改善すべく様々な訓練を積んできたが、いつも無残な結果に終わる事が多く、酒は飲めないという結論に行き着いている。集まるのは好きなんだが、酒は苦手。だから決して飲み会が嫌いというわけでも好きというわけでもない。
 
毎週木曜日の夜にはオールドブリッジ脇のパブで学生達が集まって飲んでいる。もちろん金曜土曜もその類の飲みはあって、住んでいるステイナン寮の一角にあるバーは毎週開いている。ルームメイトのアントニオとリカルドは酒が大好きだ。だからよく行くし、俺も誘ってくれる。
 
楽しい時間を皆と過ごしたいという気持ちもあるのだが、実際問題として宿題だらけでなかなか行けないという事情もある。誘ってくれるのは非常に有難いのだが、毎回断り続けていた。しかし段々語気が強まってきた。
 
「You should come with us!」
すまねえ、アントニオ。宿題が終わっていないのだよ。
 
「You have to come with us!!」
明日の授業は朝8時〜だからつらいんだよ、エレオノーラ。
 
「You must come with us!!!」
・・・い、行かせて頂きます、リカルドさん。
 
 
 
というわけで、愛車に跨ってパブを目指す。入ってみると中の熱気がすごい。顔見知りのテーブルに席を求めるが、椅子が足りないので、他のテーブルから持ってくる事にする。
 
「この椅子持って行っていいですかね?」
 
俺が話しかけた一団はノルウェー人軍団であった。椅子を頼みに来たのに、日本の事やノルウェーの事を話しているうちに、俺もそこに居座ってしまった。実はノルウェー人と飲むのはこれが最初の経験である。さらに驚いた事に彼らは海洋技術学科で、俺の履修している”有限要素#”を去年履修したとか、今履修している学生達であった事だ。有限要素法の授業は筆記体で書く先生の文字が読めなくて苦労している。
 
「あれを履修しちゃったかあ。ありゃきついよ。」
 
確かに、宿題の量がハンパない。
 
「あの先生の板書読めないっしょ?」
 
「いづれあの文字慣れるかと思いながら前に座って頑張ってるけど、全くダメだね。」
 
「ありゃ誰も読めないよ。暗号に等しい」
 
ノルウェー人でさえ、読めていなかったのか・・・
 
何だかちょっとホッとしてしまった。だからと言って明日から先生の文字が変わるわけでもない。また前に座って頑張ろう。とにかく同じ授業内に知り合いができたのは大きい。これからも彼とはコンタクトをとっていこう。
 
 
1時間半ほどして、留学生軍団の所へ戻るとすでに皆出来上がっていた。俺の前にビールがなみなみと注がれたでかいコップが置いてある。日本で言えば、中ジョッキと同じくらいの量だ。2/3ほど飲んだ所でギブアップ。限界です。よく頑張った、俺。明日は8時から授業があるので席を立とうとすると、
 
「あなたはこれを全て飲まない限り帰れません」
 
出た出た。
世界共通らしい。
 
再び口をつけるが、
 
ダ#〜
 
ビール党の皆さん、ごめんなさい。俺ビールの香りが苦手なんです。周りに勧めても飲もうとしない。埒があかないので、意を決して流し込む。
 
ドェ〜
 
なんとか全て飲み干した。
 
帰り道は寮まで約4キロ続く登り坂で強くペダルを踏まなくてはならない。30分後寮に到着した時、グロッキーになっていたのは言うまでもない。
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