突然大きく書いてしまった上図だが、これが俺の住む部屋の見取り図。お隣にイレーネ(Irene)というスペイン人が住んでいるのだが、彼女は不幸である。なにせ我々とダイレクトに部屋が接しており、全て騒音その他を聞いていると思われるからだ。
普段寝る時以外、俺は部屋のドアを閉めないのだが、たまたま閉めている時があって、イレーネと同じであろう音の聞こえ具合を体験した事があった。自分が音を立てている時はわからないのだが、聞いてみるとすごいな、俺らの部屋。以下はその時に聞いた音その他。ダイニングにはリカルド、アントニオの他何人か客がいる。
リカルド
「アントーニオ!ミュージックミュージック!!」
アントニオ
「オッケー!」
じゃんじゃじゃじゃーん♪(ギターの音)
バン、バン、(たぶん踊っている)
じゃじゃじゃん♪
リカルドが歌いながら踊っているのが目に浮かぶ。そしてギターが熱くなり始めたとき、
ゴンッ!
(どこかにぶつけたらしい)
「痛っ!!! 俺の足首、俺の足首がああ」
(リカルドはこの数日前、スーパーの前で転んで足首をひねっている)
どうやらイレーネはこんな感じのを毎日のように聞かされているらしい。
さらに・・・
俺とアントニオは寝起きが良くない。リカルドは得意。たまに3人とも朝早く起きなければならない時があり、そんな時は大体リカルドが最初に起きる。そして俺とアントニオを起こす方#が音楽。
朝6時半から部屋に鳴り響くこの曲
"My reflection’dirty mirror♪"
Smushing PumkinsのZEROという曲がスピーカー音量MAX、プレーヤーボリュームMAX、パソコンの音量つまみMAXで流れる。因みにこれがどんな曲かと言うと、ベースの重低音が鳴り響き、ギターが金切り声を上げ、ボーカルはヤンキーっぽく歌う超ハードな曲だ。
ドアを閉めている俺とアントニオが起きるくらいだから、どんな寝起きの悪い人間でも起きざるを得ない。これがリカルドの部屋から発せられる為、イレーネも朝6時半からこの曲を聴かされている事になる。
今日はイレーネの誕生日パーティで我々隣人も呼ばれた。その時に聞いて見たのだが、
「ギターの音とリカルドの笑い声がいつも聞こえるけど気にならないよ」
と言っていた。しかし毎日のように聞かされるのはつらかろうと思い、一応イレーネには日々の騒音を謝っておいた。少々トーンを下げなければならないかもしれない。
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