紅葉も最盛期を迎え、木々の葉は落ちようとしている。一度しか体験できないノルウェーの秋だから、せめてカメラに収めておきたい。
ドラグボールキャンパスには落葉樹がたくさん植わっていて、なかなか見ごたえがある。授業後、丘の中腹を走る道から写真を撮ってみる。なかなか良い。満足できるものが撮影できたので、道端に置いたリュックを背負わんと、出発する準備をする。まさにその瞬間だった。
!!
いかん、やっちまった。
皆さんはどのようにリュックを背負うだろうか?俺の場合
1, 右手を肩掛けに入れ、右肩にリュックを乗せる。
2, 左手をねじるようにしながら左の肩掛けに通す。
3, 左肩にもリュックを載せて、バランスや位置を調整する。
上記2の動作なんだが、左腕をねじりながら腕を肩掛けに通そうとした瞬間であった。左肩を脱臼してしまった。俺もリュックを背負う時に脱臼するとは思ってなかったからびっくりだ。左肩は今まで一度しか脱臼した事がないから、余計にびっくりだ。
右肩を手術する前は厭というほど脱臼しているので、その痛みに慣れている。とはいえ、やはり痛いものは痛い。ただ今回のは痛みからして亜脱臼なので自分で元に戻せる。治し方は、まず椅子に座り、肘の角度が90度になった状態で、肘を脇腹につける。肘を脇腹につけたまま手を自分の正面から外側に90度回転させる。そこから一気に肘を持ち上げて、右手の脇に左手を落とすような動作をする。これが力を抜いてやらなければいけないのだが、痛いのでどうしても力んでしまう。落ち着いて力を抜くことが最も重要だ。
近くに椅子などはないので、とりあえず道端の縁に座って、修復作業を始める。やっぱり痛みはあるし、こっちは必死なので呼吸が荒くなってしまう。
ぐぁ・・・ハ#ハァ・・・あぁ・・ハァハァ・・・
道端に座り込んで、腕をへんに動かしている男の息が荒いとなれば、必然的に通学路を歩く人の目も奇異なものを見る目になる。怪しい人間と映ったに違いない。
なんとか修復#を2回繰り返すと肩の皿から前に出た骨が元の鞘に納まった。一安心である。ここの所左肩が何となくガクガクしていた。おそらく寝ている間に脱臼したのだろう。相当アクロバティックな寝相をしていたと思われる。
再発防止に、また筋トレ始めようかな。
この写真撮影の直後、脱臼発生なぞ予想だにしない。
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