Wander in Europe

 3   カウントダウン#1/1 @Roma
 
ローマにはポポーロ広場という大きな広場がある。1月1日になる瞬間を皆で一緒に迎える為、ローマの人間がここへ集まりカウントダウンをする。
 
22時頃に宿を出て、ポポーロ広場へ向かう。昼間からずっと続いているのだが、あちこちで爆竹が鳴り響いている。これが日本の爆竹のように連続で鳴り響くものなら良いのだが、ローマの爆竹は単発でより大きい爆発音がする。俺はどうもこの音に慣れなくて、あちこちで爆竹がなる度に、ドキッとしてしまう。
 
発砲か!?爆弾か!?
 
ローマ市民はそれが普通なのか何事もないかのように歩いていく。
 
1時間程歩きポポーロ広場へ到着した。既にたくさんの人が集まっていて身動きがなかなか取れない。それでも何とか人を掻き分け、仮設舞台の前へ行く。舞台では天使の衣をまとった女性がサーカスのように空中で音楽に合わせて踊っている。
 
広場に大きなデジタル時計でもあればよかったのだが、それがないので、いつカウントダウンが始まるのか分からない。舞台の空中ショーが終わったかと思うと突然、カウントダウンらしきものが始まった。
 
しまった!最初を聞き逃してしまった。
 
俺はイタリアの数え方をUno(1),Zero(0)以外知らないので、今幾つなのかがさっぱりわからない。
 
Dieci!!!(10)
Nove!!!(9)
Tre!!!(3)
Due!!!(2)
UNO!!!
Ш☆£□Я★!!!
(↑Happy new year!って感じだと思う)
 
俺が辛うじて言えたのが"UNO"だけ。10秒前から数えて自分のボルテージを上げていくつもりが、一瞬で終わってしまった。スーパーマリオで1−1の最初のクリボーにやられた気分である。
 
カウントダウンが終わると周囲はお祭り騒ぎだ。あちこちに花火が飛び交い、スパークリングワインの飛沫が飛んでくる。歩いている間に何度となくキス(頬)されたからわからない。
 
上を見ればたくさんの花火、下を見れば割れて散らばったワインボトル、前後左右にはサッカーの応援歌のような歌を歌う人々。男も女も顔を真っ赤にして騒ぎまくっている。こんなんじゃ警#も大忙しだろうと思いきや、のんきに警察官達は集まってピザを立ちながら食べていた。
 
 
以前フラットメイト(ルームメイト)のアントニオが言っていた。
 
「イタリアに行ったら、俺とリカルドなんて大人しいほうだよ」
 
彼が言っていた意味がよく分かった気がする。
 
 
 
その日寝付くまで、爆竹の音が鳴り止む事はなかった。
 
 
 


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