8月の終わりにヨハンと山へ自転車で行った際、約束をした。
「今日のお礼に寿司パーティをいつか開くよ」
それからというもの、顔を合わせる度に、ヨハンが
「すし〜、すし〜」
と聞いてくる。週末に山小屋へ行く事が多かったので、その約束を守れずにいたのだが、先週の土曜日にやっとそれを実現できた。その際は道さんを始め、多くの日本人の方にお世話になった。
この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。
それから1週間後の今日、また別の寿司パーティが開かれる。その位置づけはNTNUで日本語授業を履修している人達、そしてトロンハイム在住の日本に関連する人達へのもの。これは毎年の恒例行事として道さんがやっているものだ。これに俺も参加させてもらう事になった。
そこで、以前日本へ客員教授として来ていたノルウェーの先生、そしてその奥さんと話す#会を得た。驚いた事に漢字も知っており、日本で訪れた地域も京都や奈良だけでなく、富士山や白馬またその他俺が行った事のない所まで旅行をしたらしい。もしかしたら俺よりも日本を知っている部分があるかもしれない。
とても優しい先生で、勉強しているノルウェー語で俺が必死に話そうとすると、ゆっくり丁寧にノルウェー語の使い方を説明してくれた。普段の生活はアントニオとリカルドという2人のイタリア人と送っている為に、ノルウェー語を使う事は皆無といってよい。ここでノルウェー語を少し使った事は後のテストで大きな役割を果たす事となった。
寮のノルウェー人学生を見るに、彼らはあまり社交的でない印象を受ける。以前の日記にも書いたが、人によってはサザエが蓋を閉じたように部屋から出てこない学生もいる。しかしこれは初めて顔を合わせる時のみであって、ひとたびその扉をこじ開けると超フレンドリーになってくれたりする。
人の性格を見る時、その人間がどのタイミングで笑うか、他人の事を考えて発言できるかどうか、これらが重要な要素となってくるが、この要素を踏まえると、非常に温厚で日本人にとって親しみやすい性格をしているのではないかと思う。
寮でノルウェーの人達と話す#会はあまりないので、このような機会をこれからも大切にしていきたい。
|