Last Updated: 2005/3/13

Diary
日々の日記。暇な時に書きます。
 Wednesday, 3 November,2004   Pleasure
以前、ドラマで松嶋奈々子が散々、
 
「お金だけがあたしを幸せにしてくれの!」
 
と言っていたのを覚えている。俺はこれに同意できないが、完全否定もしない。極限の節約生活は人間の幅を狭くするからだ。大学2年の頃、欲しかったロードレーサー(自転車)を買う為にかなりの節約をした。この時友人達が声をかけてくれた誘いも断り、生活必需品でさえも買うのを惜しんだ。
 
これによって俺は無事28万円もするロードレーサーを得る事ができたが、それによって失った日々は戻って来ない。
 
たまに旅行に行けたりする少し余裕のある生活、そして趣味に若干のお金を割ける生活、これがベストである。
 
 
道具を使う趣味というのは非常にお金がかかる物であり、こだわりだすとキリがない。以前スポーツクラブでバイトしていた頃、様々な年齢層の人たちと話す#会が持つ事ができ、また趣味等の話を聞く事ができた。ヘラ鮒釣りが趣味で200万のセットを持っているおじさん、80万のマウンテンバイクに乗る会社社長etc...
 
学生にとって趣味にどの程度自分の財を傾けるかは非常に難しい。調べれば調べる程高い物は良く見えてくるし、実際良い物が多いからだ。どこで落とし所をつけるか、これを常識の範囲内でよく見極めなければならない。
 
 
 
 
 
前置きが長くなってしまったが、俺の趣味の一つに自転車がある。ただし自転車にも弱点があって、冬の雪国で使用する事は難しい。自転車はその軽さと、接地面積の小ささが仇となって、雪とアイスバーンにはすこぶる弱いのだ。俺もこれが日本であったなら、冬季自転車に乗る事をあきらめていたかもしれない。
 
しかしだ。トロンハイムにはこんな俺を満たしてくれる物がある。それは自転車用スパイクタイヤ。タイヤに4列の金属スタッドが埋め込まれており、アイスバーンに噛み付くように出来ている。俺にとってこんな素晴らしい物は手を出さないわけにはいかない。問題はその値段で、2本で900NOKもする。バスの学生定期は1ヶ月で410NOKなので道が完全に凍つく2ヶ月間は値段だけ見ればバスに乗ってた方が得だろう。
 
お金だけで、物の値段は計れない。このスパイクタイヤは冬も自転車に乗れるという楽しみを提供してくれる。900NOKという値段は、その価値以上に俺を豊かにしてくれるモノだろう。だから俺は迷わずこのタイヤを購入した。最後にどこぞのCMの言葉をパクらせてもらうと、
 
 
「2本のスパイクタイヤ、900クローネ。
オーロラの下で乗る自転車、プライスレス。」

 Saturday, 6 November,2004   Sushi Party
8月の終わりにヨハンと山へ自転車で行った際、約束をした。
 
「今日のお礼に寿司パーティをいつか開くよ」
 
それからというもの、顔を合わせる度に、ヨハンが
 
「すし〜、すし〜」
 
と聞いてくる。週末に山小屋へ行く事が多かったので、その約束を守れずにいたのだが、先週の土曜日にやっとそれを実現できた。その際は道さんを始め、多くの日本人の方にお世話になった。
この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。
 
 
 
 
それから1週間後の今日、また別の寿司パーティが開かれる。その位置づけはNTNUで日本語授業を履修している人達、そしてトロンハイム在住の日本に関連する人達へのもの。これは毎年の恒例行事として道さんがやっているものだ。これに俺も参加させてもらう事になった。
 
そこで、以前日本へ客員教授として来ていたノルウェーの先生、そしてその奥さんと話す#会を得た。驚いた事に漢字も知っており、日本で訪れた地域も京都や奈良だけでなく、富士山や白馬またその他俺が行った事のない所まで旅行をしたらしい。もしかしたら俺よりも日本を知っている部分があるかもしれない。
 
とても優しい先生で、勉強しているノルウェー語で俺が必死に話そうとすると、ゆっくり丁寧にノルウェー語の使い方を説明してくれた。普段の生活はアントニオとリカルドという2人のイタリア人と送っている為に、ノルウェー語を使う事は皆無といってよい。ここでノルウェー語を少し使った事は後のテストで大きな役割を果たす事となった。
 
寮のノルウェー人学生を見るに、彼らはあまり社交的でない印象を受ける。以前の日記にも書いたが、人によってはサザエが蓋を閉じたように部屋から出てこない学生もいる。しかしこれは初めて顔を合わせる時のみであって、ひとたびその扉をこじ開けるとフレンドリーになってくれたりする。
 
人の性格を見る時、その人間がどのタイミングで笑うか、他人の事を考えて発言できるかどうか、これらが重要な要素となってくるが、この要素を踏まえると、非常に温厚で日本人にとって親しみやすい性格をしているのではないかと思う。
 
寮でノルウェーの人達と話す#会はあまりないので、このような機会をこれからも大切にしていきたい。

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